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お得な税制について ~ 半田市・阿久比町・常滑市・知多市・武豊町でおうちづくりご検討中の方へ
住宅取得支援策について
お客様よりよくご質問いただく、「おうちを建てる時のお得な税制」についてまとめてみました。
・住宅ローン減税
・贈与税の非課税措置
・不動産取得税の軽減措置
(税制は見直しがございます。詳しくは各関係機関のHPなどでご確認ください)
住宅ローン減税
住宅の取得を支援し、その促進を図るため、住宅及びその敷地となる土地の取得に係る毎年の住宅ローン残高の0.7%を最大13年間、所得税から控除する制度です。(2025年入居)
・2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅について、 住宅ローン減税を受けるには、省エネ基準に適合する必要があります。
・住宅性能、借入限度額により減税制度が利用できるか判断が必要です。
住宅の環境性能等…長期優良住宅・低酸素住宅
借入限度額
子育て世帯・若者夫婦世帯:5,000万円
その他の世帯:4,500万円
住宅の環境性能等…ZEH水準省エネ住宅
借入限度額
子育て世帯・若者夫婦世帯:4,500万円
その他の世帯:3,500万円
住宅の環境性能等…省エネ基準適合住宅
借入限度額
子育て世帯・若者夫婦世帯:4,000万円
その他の世帯:3,000万円
住宅の環境性能等…その他の住宅
借入限度額
0円
住宅ローン減税制度について 国土交通省HPより
贈与税の非課税措置
財産が無償で渡されることを「贈与」といいます。新築を購入するとき、親御さんがお子さんに、資金を援助するといったケース、ありますよね。
この贈与が発生した時は「贈与税」を払わなければならないことがあります。この場合、贈与税を払うのは贈与を受けた側(お子さん)です。
ただし、贈与税には非課税枠があります。
年間110万円までの場合は、「暦年課税」となり課税です。たとえば「暦年課税」なら年間110万円までが非課税です。
また、住宅資金贈与の特例で1,000万円までの非課税枠が定められています。
・住宅の新築・取得又は増改築等を、父・母・祖父・祖母(直系尊属)より 子・孫(受贈者)へ贈与により取得した場合、贈与税が非課税になる制度です。(非課税限度額あります)
・受贈に係る適用期限を3年間(令和6年~8年)延長。(適用期限:令和8年12月31日)
・住宅性能によって、贈与税非課税限度額が異なります。
質の高い住宅 1,000万円 一般住宅 500万円
非課税限度額が1,000万円に上乗せされる「良質な住宅」の要件について、新築住宅の省エネ性能要件をZEH水準(断熱等性能等級5以上(結露の発生を防止する対策に関する基準を除く。)かつ一次エネルギー消費量等級6以上)とする。
※令和5年12月31日までに建築確認を受けた住宅又は令和6年6月30日までに建築された住宅については、現行要件(断熱等性能等級4以上又は一次エネルギー消費量等級4以上)のまま。
・所得要件 贈与を受けた年の受贈者の合計所得金額が2,000万円以下
・床面積要件 50㎡以上
※合計所得金額が1,000万円以下の受贈者に限り、40㎡以上50㎡未満の住宅についても適用
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置について 国土交通省HPより
不動産取得税の軽減措置
「こんなお便りが届きました」とお客様からお声がけいただくことが多いので解説していきたいと思います。
不動産取得税は、土地・家屋の購入、贈与、家屋の建築などで不動産を取得(相続などの場合は除く。)した際に、取得した方に対して課される税金です。
誰に納める? 取引された不動産の所在する都道府県です。
不動産取得税の納税額の計算方法
不動産の評価額×税率(4%)=税額
税金の軽減について
住宅の場合は評価額や税率の軽減が受けられ、税額がゼロになるケースも少なくありません。(ただし税金の軽減を受けるには、新築住宅を取得する場合、床面積が50㎡以上240㎡以下であることが条件です。この床面積には共用部分の床面積を専有部分の床面積割合により按分した床面積も含まれます。住宅用地を取得する場合は、・住宅用の土地を取得した場合は、次の(1)(2)のいずれか高い方の額を土地の税額から軽減します。
- (1)150万円×税率
- (2)土地1m2当たりの価格×住宅の床面積の2倍(1戸当たり200m2を上限)×税率
(ただし、土地を取得した日から一定の期間内に、その土地の上に住宅が新築されているなどの一定の要件を満たすことが必要です。)
不動産取得税について 愛知県HPより
「税制」というと、難しいイメージで構えてしまいがちですが、ご不明点などございましたら、デザインセンターオワリヤまでお気軽にお問い合わせください。
そのお客様のご状況に合ったサポートをいたします。
ここ数年、日本各地で大雨や地震などによる自然災害が増えています。
災害はいつどこで起こるかわからないからこそ、家づくりを考えるときには 「安心して暮らせる土地かどうか」 を見極めることがとても大切です。
家は一度建てたら長く暮らしていく大切な場所。
家づくりや土地探しをするときに、デザインや価格、立地条件ばかりに目が行きがちですが、実は見落としてはいけないのが 「ハザードマップ」 です。
安全に長く暮らせる住まいを実現するためには、地域ごとのリスクを知り、事前に備えておくことがとても大切です。
ハザードマップとは
ハザードマップとは、災害が起きたときに 被害が想定される範囲や程度を地図上に示したもの です。大雨による洪水や土砂災害、地震による液状化、津波や高潮など、災害の種類ごとに作成されています。
これらの地図は、国や自治体が調査したデータをもとに作られていて、住民の「防災・減災」に役立つよう公開されています。たとえば市区町村のホームページや役所の窓口、または国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」から誰でも確認できます。
土地探しの段階でチェックすることで、
「このエリアは洪水のリスクはどうか?」
「土砂災害の警戒区域に入っていないか?」
といった情報を事前に知ることができます。
2011年の「東日本大震災」や、2020年の「令和2年7月豪雨」など、私たちの記憶に残る大規模な自然災害が、ここ数年も繰り返し発生しています。
被害が特に集中した地域の多くは、実はハザードマップ上でリスクが示されていたエリアであることが分かっています。そのため、災害リスクを事前に確認できる 「ツール」としてのハザードマップ の重要性は、ますます高まっているのです。
加えて、2020年の宅地建物取引業法(宅建業法)の改正により、不動産取引の際には宅地建物取引業者がハザードマップを提示し、水害リスクを説明することが義務付けられました。
こうした背景から、土地や住宅を購入する際には、災害リスクを理解したうえで、安心して暮らせる場所を選ぶことが、今や 大切な判断基準 として求められています。
土地探しでハザードマップを活用するポイント
では、具体的に土地探しのときにハザードマップをどう活用すればよいのでしょうか。チェックしておきたいポイントは以下の通りです。
1. 洪水・浸水のリスクを確認する
河川や用水路の近くに土地を選ぶ場合、過去にどの程度の浸水被害があったか、また今後の想定浸水区域はどこかを確認しましょう。想定される浸水の深さや範囲を知ることで、建物の高さや基礎構造などの安全対策を検討することができます。
2. 土砂災害の危険性をチェックする
山や斜面が近い土地では、土砂災害警戒区域に入っていないかを確認しましょう。土砂崩れや地すべりのリスクがある場合は、建築計画の制限がかかることもあります。災害の可能性を知ることで、より安全な場所を選ぶことができます。
3. 地盤や液状化のリスクも忘れずに
地震に伴う液状化の可能性も、ハザードマップや地盤情報で確認できます。液状化リスクが高い地域では、基礎工事の補強や地盤改良が必要になることがあります。購入前に専門家の意見を聞くことも安心です。
4. 津波・高潮のリスク
沿岸部の土地を選ぶ場合、津波や高潮の影響があるかどうかも確認しておきましょう。避難経路や避難場所の確認も、安心して暮らすためには欠かせません。
ハザードマップは“安全のための地図”
ハザードマップは、単に危険を知るためだけのものではありません。災害に備えて、どのような安全対策が必要かを考えるためのツールです。土地選びだけでなく、家づくりや日常生活においても活用できます。
たとえば、家の高さや配置、避難経路の確保など、具体的な対策を計画することができます。災害に備えることは、不安を減らすだけでなく、家族が安心して暮らせる住まいづくりにつながるのです。
ハザードマップの調べ方と活用法
「ハザードマップの重要性はわかったけれど、どうやって確認したらいいの?」という方も多いと思います。
実は、ハザードマップはとても身近な場所で手に入れることができます。
1. 自治体のホームページで調べる
市区町村の公式サイトには、洪水・土砂災害・地震などのハザードマップが公開されています。地名や住所を入力すると、災害リスクが色分けされた地図を確認できます。
2. 国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」
全国の情報をまとめて調べたいときには、国交省が提供している「ハザードマップポータルサイト」が便利です。
地図上で場所を指定すると、その地域の洪水・土砂災害・津波など、複数のリスクを一度に確認できます。
国土交通省ハザードマップポータルサイト⇩
災害に強い家づくりのポイント
ハザードマップで地域のリスクを把握したら、その情報を踏まえて 「災害に強い住まいづくり」 を考えることも欠かせません。ここでは、特に気を付けたい地震と水害について整理してみましょう。
地震対策のポイント
地震対策の第一歩は、できるだけ地震に強い土地を選ぶことです。ハザードマップに加えて、地形や土地の履歴からもリスクを判断できます。
たとえば、周囲より低い場所や、干拓地・埋め立て地といった土地は、水がたまりやすく地盤が軟弱になりやすい特徴があります。購入を検討するときには、自治体の公開資料や周辺の地盤データを確認して、液状化の可能性や地盤の強さを把握しておくと安心です。
建物については、免震・制震・耐震構造を持つ家を建てたりするのも対策の1つです。
免震・制震・耐震といった構造があります。
免震構造:地盤の揺れを建物に直接伝えにくくする
制震構造:揺れを吸収して建物のダメージを減らす
耐震構造:建物の強度を高めて揺れに耐える
それぞれコストや特徴に違いがあるため、暮らし方や予算に合わせて適切な構造を選ぶことが重要です。
水害対策のポイント
洪水や浸水といった水害から身を守るために、まず欠かせないのは 避難経路と避難場所を事前に確認しておくこと です。家族全員がすぐに行動できるよう、日頃からシミュレーションしておくと安心です。
そのうえで、住まい自体を水害に強くする工夫としては、
・建物を高く設計する「かさ上げ」や「高床」
・一定の高さまで水を防ぐ「防水性のある外壁」や「防水塀」
といった方法があります。
床上浸水を防げれば、建物の構造だけでなく 家財や生活基盤を守ること につながります。そのため、水害リスクがある地域では、これらの対策を優先的に検討することが大切です。
まとめ
お家は、家族が毎日を過ごす大切な場所だからこそ、安心して暮らせることが一番大切ですよね。
そのためには、デザインや立地だけでなく、ハザードマップを見て地域の安全性を知ること、そして災害に備えた住まいづくりを考えることがとても大切になってきます。
地震や水害、土砂災害など…心配なことは尽きませんが、事前にできる対策をひとつひとつ取り入れることで、毎日の暮らしはぐんと安心に近づきます。
土地選びや家づくりは大きな決断だからこそ、迷うことや不安に思うことも多いと思います。
もし「どう選んだらいいんだろう?」と迷われたときは、どうぞお気軽にご相談くださいね。
土地探しのご相談はこちらから
前回の記事の通り『建物で旅する愛知』で訪れた新美南吉記念館・生誕祭ですが、新美南吉にまつわる建築物をもう一つ訪れましたのでおさらいをさせていただきます。
小学校国語の教科書に掲載されている国民的童話『ごんぎつね』の作者・新美南吉は、現在の半田市岩滑(やなべ)の生まれです。
その生まれの家が現在も残っており、半田市の管理で一般公開されています。
実は7月30日の新美南吉生誕の同日に新美南吉生家にもお伺いしましたのでご紹介させていただきます。
新美南吉の家族
新美南吉の両親は、父・渡辺多蔵、母・りゑ。
南吉が4歳のとき母りゑは他界しており、約2年後に父が再婚したのが継母・しん。まもなく6歳年下の腹違いの弟・益吉が生まれています。
父・多蔵は畳職人で、継母・しんは下駄などを売っていました。
店を構えていたのは知多半島を縦断する街道と横断する街道が交わる人通りの多い地点で、この店が生家と同一とされています。幼い新美南吉は店の軒先から行き交う人々を眺めて過ごしていたそうです。
畳屋と下駄屋の同居って不思議ですよね。現代の感覚では同じ建物で売っているところがあまり想像できません。
今回は昔の家を学術的に見るのではなく、現代風に「ルームツアー」という形で新美南吉生家での生活を探っていきます!
新美南吉生家 ルームツアー
こちらが新美南吉生家外観です。この建物の前の道が旧街道で、往時は人通りの活発な場所柄でした。店を構えるのには打ってつけですね。
大きな建物が店舗兼住宅で、中央で建物が半分に分かれる造りになっており、手前側の戸口が継母しんの下駄屋、奥側が父多蔵の畳屋です。
立地の良さからか中の居住スペースは小さめで、南吉も日常の寝起きを離れでしていたようです。
反対側から見た画角です。手前の外灯の後ろに見える小屋のようなものは厠です。トイレですね。もちろん現在は使用できないようになっています。
中を見る前に簡易的に間取りを紹介します。
こちらが2階です。道からは一階建てに見えますが、実は斜面に立っているので、裏にまわると二階建てになっています。
店の入り口の街道側の地面は二階の高さにあり、中央の階段から一階に降りることができるようになっています。
土地の勾配が急な立地を逆に利用した造りですね。
内部の店同士も、畳屋の土間と下駄屋側の土間の間に通路があり、行き来ができるようになっています。
下駄屋側から見ていきましょう。
こちら、下駄屋です。南東の大きな窓で採光がされていて明るいですね。通りから店の中が見えやすいのも良い点です。
天井は板張りに梁を見せていて、壁は塗り壁でしょうか。お客さんは土間に上がって畳上の店の人から履き物を購入していたと推測されます。
奥の居間は障子で仕切ることができ、プライベートな空間にすることができます。現代の住宅にも通用するような間取りです!
下駄屋土間の奥には梯子がかけられています。昔ながらといいますか、なかなか急な角度をしています。
畳屋側を見てみましょう。
こちら、畳屋入口から見た店舗内部です。下駄屋と内装が異なりますね。
大きな畳の作業がしやすいようにでしょうか、中はほとんどが広い土間のつくりです。奥は藁を置いておく部屋にしていたようなので、畳ではなく板張りです。
天井は板張りではなく葦のような植物で葺かれており、立派な梁が渡されています。
梁から吊るされている電球の照明がノスタルジックです。このランプひとつで畳屋を照らしていたのでしょうか…。
下駄屋に戻って一階に降りてみましょう。
一階は店舗ではなく、居住スペースがメインです。
梯子を降りた一階中央部は炊事スペースです。二階の高さまで吹き抜けになっており、天井が高く、北側でも暗さを感じさせません。
井戸のポンプを家の中に設置して、流しと竈が近くにあるので動線がとてもいいです。家の中で煮炊きができますね。
手を伸ばせば梯子の上に手が届く高さなので、二人いれば荷物の受け渡しがスムーズです。
奥の小部屋は土間ではなく小上がりになっていて、床には茣蓙が敷かれています。天井が低いのでお篭もり感があって落ち着きますね。
実際に休憩スペースとして、ここで食事を取っていたようです。炊事場と隣合っているので配膳が楽な間取りに納得しました。
広い部屋ではないですが、大きな窓で光を採っているので明るいです。
反対側の物置き入口が見える画角です。
梯子の横、竈の裏は収納になっていますね。こういうスペースが生活している中でありがたい時って多々あります。
物置きもたくさん入りそうです。物が傷まないように窓は小さめですね。
実際に訪れてみると、昔の暮らしの工夫があちこちにあって本当に面白かったです。街道沿いでお店を構えながら、勾配のある土地をうまく利用して二階と一階を使い分けたり、炊事スペースや収納をコンパクトにまとめたり…。南吉の家族がここでどんなふうに暮らしていたのか、少し想像できた気がします。
地元で家づくりをしている会社として、「なるほど、昔の人はこんな工夫をしていたんだ!」と学ばされることが多かったです。
建築は単なる「住まい」や「店舗」ではなく、その時代に生きた人々の営みや思いを映し出すもの。新美南吉の生家はただの古い家ではなく、「その時代を生きた人の生活」を感じさせてくれる場所でした。
ごんの秋まつりが開催されます
ここで新美南吉に関する半田市のイベントのお知らせです。
例年、9月の終わりから10月のはじめにかけて、新美南吉記念館のすぐ近くを流れる矢勝川の堤が一面、真っ赤な彼岸花で彩られます。その数なんと約300万本!堤防沿いを歩くと、まるで赤いじゅうたんの上を進んでいるような景色が広がっていて、毎年多くの方が訪れる人気スポットです。
今年2025年は9月23日~10月5日に開催予定です。
気候も良くなってくる秋のおでかけにぴったりなので、記念館や生家を巡る際にはぜひこちらにも足を運んでみてくださいね。
きっと当時の暮らしの温度をさらに肌で感じていただけると思います。
家を建てる際、多くの方が立地や価格に目を向けがちですが、実は「土地の形状」も快適な住まいづくりにおいて非常に重要な要素です。
整形地や不整形地、旗竿地、傾斜地など、土地にはさまざまな形状があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。例えば、整形地は設計の自由度が高く人気がありますが、価格が高めで競争率も高い傾向があります。
一方、旗竿地や三角地などの不整形地は価格が抑えられる場合が多いものの、間取りの工夫や建築コストの増加といった課題もあります。
本記事では、各土地形状の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説し、土地選びのポイントをお伝えします。理想の住まいを実現するために、土地の形状にも目を向けてみませんか?
目次
土地形状はなぜ重要?
家を建てるとき、多くの方は立地や土地価格を優先して選びがちですが、実は「土地形状」も快適な家づくりに欠かせない重要な条件です。同じ面積でも、四角い整形地と三角形の不整形地では、建物の配置や間取りの自由度、そして暮らしやすさが大きく異なります。
土地形状が家づくりに与える3つの影響
1. 間取りの自由度
・整形地は設計がしやすく、南向きのリビングや大きな窓、広いLDKなどのプランが
実現しやすい。
・不整形地や旗竿地は動線の工夫が必要で、建物の形が複雑になりやすい。
2. 建築コスト
・整形地は建築効率が良く、施工コストを抑えやすい。
・不整形地や傾斜地は基礎工事・造成工事が必要になり、費用がかさむ傾向。
3. 暮らしやすさ
・旗竿地は道路から奥まっており、プライバシーが守られやすい一方で、
車や人の出入りが不便な場合も。
・間口の広い土地は日当たり・風通しが良く、開放感のある暮らしが可能。
土地形状は、見た目以上に間取りの自由度・建築コスト・生活の快適さに大きく影響します。土地を選ぶ際は、立地・価格に加えて形状や特徴もチェックし、自分たちのライフスタイルに合う土地を見極め、メリットとデメリットを把握することが、後悔しない家づくりの第一歩です。
2.代表的な土地形状の種類と特徴
土地の形状は大きく分けて2タイプ
土地探しをしていると、さまざまな形の土地に出会いますが、土地形状は大きく分けると「整形地」と「不整形地」の2つに分類できます。
・整形地… 正方形や長方形など、形が整っている土地
・不整形地… 三角形や台形、旗竿地など、形が イレギュラーな土地
名前の通り、形が整っているかどうかで分かれますが、住宅設計の自由度が高いのは整形地です。
一方、不整形地は土地の形状に合わせたプランが必要になるため、設計の難易度が上がり、間取りの自由度も制限される傾向があります。
このあと、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
2-1. 整形地
– メリット
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建物の設計自由度が高く、間取りの選択肢が豊富
- 施工が比較的容易で、工期やコストを抑えやすい。
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– デメリット
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需要が高いため、価格が高め。
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人気が高く、すぐに売れてしまうことが多い。
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整形地とは、形が整っており傾斜も少ない、住宅建築に適した土地のことです。形状は主に正方形と長方形に分かれ、いずれも家づくりの自由度が高いため、住宅購入の際に非常に人気があります。
特に正方形の整形地は、敷地を効率的に活用でき、間取りや設計の選択肢が豊富です。この自由度の高さこそが、整形地の大きなメリットであり、理想の注文住宅や自由設計の家を建てたい方にとって大きな魅力となります。
一方、長方形の土地は正方形ほどの自由度はないものの、きれいな間取りプランが入りやすいため、住宅の選択肢は豊富です。また、固定資産税の基準となる固定資産税評価額は土地の間口や奥行きによって補正されるため、間口が狭い長方形の土地であれば固定資産税を抑えられるケースもあります。
ただし、整形地は人気の土地形状であるため、価格が高めでも短期間で売れてしまうケースが多くあります。希望する整形地を確実に購入するには、事前の情報収集、スピーディーな判断、そして十分な資金準備が重要な購入ポイントです。
2-2.不整形地(三角地)
– メリット
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採光に優れており、明るい室内が期待できる。
- 価格が比較的安価。
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– デメリット
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間取りの作成が難しく、デッドスペースが生まれやすい。
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建築プランに制限が出る可能性がある。
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三角地とは、その名の通り三角形をした土地で、多くの場合「角地」に位置します。
ここでいう角地とは、土地の形状ではなく立地を表す言葉で、2つ以上の道路に面している土地のことを指します。整形地にも角地は存在します。
三角地は、形状の制約から間取りプランが特殊になりやすく、四角い建物を建てた場合には角の部分がデッドスペースとなることがあります。そのため、建築時には設計の工夫が欠かせません。
一方で、三角地は採光性に優れ、敷地の一部が道路に面する割合が多いため、日当たりや風通しが良いというメリットがあります。また、特殊形状ゆえに土地価格が比較的安い傾向があり、立地条件や周辺環境によってはコストを抑えた土地購入が可能です。
不整形地(台形地)
– メリット
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三角地よりも使い勝手が良く、設計の自由度が高い。
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隣地と目線が被りにくい配置が可能。
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– デメリット
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形状によってはデッドスペースが生まれやすい。
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建築コストが増加する場合がある。
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台形地とは、四角形に近い形状を持つ土地のことです。
整形地ほどではありませんが、比較的住宅設計がしやすく、特に隣接する建物との距離や視線を調整しやすいのがメリットです。
きれいな形状の台形地であれば、三角地よりも間取りの自由度が高く活用しやすい一方、一辺が極端に短いなど形が歪な場合は、デッドスペースが生じやすくなります。そのため、台形地の家づくりでは間取りの工夫が重要です。
不整形地(傾斜地)
– メリット
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採光や眺望に優れており、開放感のある住環境が得られる。
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価格が比較的安価。
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– デメリット
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擁壁の設置や地盤改良など、追加費用が発生する可能性がある。
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施工の難易度が高く、信頼できる施工会社の選定が重要
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傾斜地とは、敷地内に高低差や傾きがある土地のことです。
この地形を上手に活かせば、眺望や日当たりに優れた住宅を建てられるのが大きなメリットです。特に高台に位置する傾斜地は、開放感のあるリビングやテラス設計に適しています。
一方で、傾斜の角度が急だったり高低差が大きい場合は、擁壁工事や地盤改良など追加費用が必要になることがあります。傾斜地の家づくりでは、土地価格だけでなく造成費用や維持管理コストも含めた総予算で検討することが重要です。
旗竿地(はたざおち)
– メリット
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道路から離れているため、静かな生活環境が得られる。
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価格が比較的安価。
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– デメリット
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日当たりや風通しに注意が必要。
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建築コストが増加する場合がある。
- 路地部分の活用方法が難しい。
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旗竿地とは、名前の通り「旗がついた竿」のような形状をした土地です。
道路に接する間口が狭く(最低2m程度)、奥に広がる敷地部分に住宅を建てるため、道路から離れた静かな環境で生活できる点が大きな特徴です。
間口が狭いため、土地の評価額は低めに算定されることが多く、周辺相場よりも安い価格で購入できるのも旗竿地のメリットのひとつです。土地評価や建築制限については別途確認しておくと安心です。
ただし、旗竿地は周囲を他の建物に囲まれていることも多く、日当たりや風通しに注意が必要です。また、敷地の奥まで重機を入れにくい場合があり、建築費用が割高になるケースもあるため、家づくりの際は施工方法やコストを事前に確認することが大切です。
3.土地の形状と価格の関係
1.土地形状と固定資産税評価額の関係
土地の形状は、固定資産税などの評価額にも影響します。
不動産を所有している場合、毎年支払う必要があるのが固定資産税です。この税額の算出基準となる固定資産税評価額は、一定の評価基準に基づいて計算されます。
評価の際には、以下のような項目が考慮されます。
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土地の奥行き
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間口の広さ
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がけ地の有無
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不整形地かどうか
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評価のイメージとしては、正方形の整形地を基準に、形状や条件に応じて減点方式で評価額を算出します。
そのため、同じ道路に面していても、整形地と不整形地では固定資産税額が大きく変わることがあります。これは毎年かかるランニングコストにも直結するため、土地購入の際には、固定資産税額も事前に確認しておくことが重要です。
2.土地形状と売買価格の相場
土地の形状は、売買価格の相場にも直結します。
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整形地
需要が高く、資産価値も安定。エリアの相場どおり、あるいは相場より高めで成約するケースが多い。 -
不整形地(三角地・台形地など)
人気が落ちやすいため、周辺相場から 1〜3割程度低い価格 で出ることもあります。ただし建築コスト増や間取りの制約で、結果的に「トータル費用は割安とは限らない」点に注意。 -
旗竿地
条件次第でさらに価格が抑えられる一方、再販時にも買い手が限られるため、資産性を重視するなら慎重に検討が必要。
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4.土地購入前に確認しておきたいチェックポイント
土地形状を含めてトータル判断するために、以下の点をチェックしておくと安心です。
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日当たり・風通し:隣接建物との距離や方位で採光・通風に差が出る
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造成費用の有無:傾斜地や不整形地は、擁壁工事や地盤改良が必要になることがある
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固定資産税額:形状や間口の広さで評価額が変わり、毎年のランニングコストに直結
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将来の資産価値:整形地は流通性が高く再販しやすい。不整形地や旗竿地は買い手が限られる可能性あり
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駐車場や動線の確保:旗竿地などは出入りが制限されるため、実生活での利便性をイメージしておく
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5.まとめ
土地形状も含めたトータル判断が成功のカギ
本記事では、代表的な土地形状の種類や、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
土地の形状によっては、固定資産税評価額や建築基準法の制限が変わるなど、購入後に影響を及ぼす要素が多くあります。
一見安く見える土地でも、造成費用や建築コストが余計にかかるケースもあるため、価格だけで判断するのは危険です。土地の形状や条件を含めて、トータルで検討することが大切です。
どのような暮らしをしたいかにより、一般的にデメリットとされる土地もその方にはメリットになるということもあります。
どのような土地にどのような家が建てられるかを把握するには、その土地の形状や条件を熟知したハウスメーカー・設計士に相談するのが安心です。
どのような暮らしをしていきたいか、そのご家族様のご要望をしっかりお伺いして、土地探しのお手伝いを致します。
土地選びで迷ったときは、ぜひお気軽に土地探しのご相談はこちらからお問い合わせください。
土地探しのご相談はこちらから
弊社は愛知県半田市にある企業ですが、この半田市にゆかりのある著名な人物に「新美南吉」がいます。
半田市にお住まいの方であればご存じの方も多いかと思いますし、他地域の方でも「ごんぎつね」という作品名を聞けば、ピンとくるかもしれません。
小学四年生の国語の教科書にも掲載されている、国民的童話『ごんぎつね』の作者・新美南吉は、現在の半田市岩滑(やなべ)に生まれました。
その誕生日は7月30日。今回はその生誕を祝う「新美南吉生誕祭」に参列すべく、新美南吉記念館にお伺いしました。
新美南吉記念館
この記念館の建築設計を手がけたのは、新家良浩氏。
1991年、半田市と公益社団法人 愛知建築士会が主催した公開コンペで最優秀賞を受賞した案を元にこの建物は建設されました。
建築の外観と思想
まず目を引くのがその外観です。一見すると、小川のせせらぎが流れる芝生の広場にしか見えず、大きな建物の存在にはすぐには気づきません。
少し歩くと、芝生で覆われた大きな土手のような、波打つ屋根が現れ、来場者をやさしく迎えてくれます。
コンクリートのアプローチに導かれながら緩やかな斜面を下っていくと、ようやくエントランスにたどり着きます。
この設計は、南吉が童話で描いた知多半島の自然や風景と調和させることを意図しています。
建築家の新家氏は、当初「この風景の中に建造物を建てるべきではないのではないか」とも考えたそうです。
丘や山、川や土手といった、郷愁を誘う風景に囲まれたこの土地で、建物が自然に馴染むよう構想が練られました。
当初は建物のスケール感を消すため、地下に潜らせる設計が検討されましたが、次第に「ただ建築を消すだけでは不十分なのではないか」との考えに至ります。
人間が自然に対して手を加える以上、まったく「何もない」状態ではなく、自然との接点を適切に表現すべきだと考えるようになったのです。
結果として、建築は完全に隠すのではなく、周囲の地形と連続するように地上へとゆるやかに現れます。
それはまるで自然の「揺らぎ」の一部であるかのような外観で、風景に溶け込んでいます。
この感覚は、いわゆる「里山」に対する考え方に近いものがあります。
自然は手を加えなければ荒れていきますが、適度に人の手が入ることで、動植物にとっても豊かな環境が実現されます。
まさに、キツネが住む風景との共生を願った設計思想が、建物全体に息づいているのです。
地下に広がる展示空間
館内の多くは地下にあるにもかかわらず、内部に入っても地下にいるという閉塞感はほとんどありません。
天井は建物の外形に従ってゆるやかなカーブを描いており、天井近くのスリットからは外からの光が入るように設計されています。
この設計には、「視点を引いて見た大きな風景の中の点として自分の存在を感じてほしい」「その中で自己が解放される空間にしたい」という想いが込められているそうです。
また、外観がいくつもの丘が連なるような流れを表現しているのと同様、館内の動線も上昇と下降を繰り返す設計になっています。
虚弱であった南吉の中にあった、やさしさと無常観、その矛盾に満ちた人生観が、この建築にメッセージとして表現されているように感じます。
その空間を体験することで、来館者は自身と静かに向き合うひとときを過ごすことができるでしょう。
新美南吉生誕祭
生誕祭は、主催者・来賓のご挨拶から始まりました。
続いて、新美南吉が教諭として勤めた「安城高等女学校」の流れをくむ安城高等学校の生徒さんによる、南吉の詩の朗読が披露されました。
また、半田少年少女合唱団による、新美南吉作詞の歌の合唱も行われ、会場はあたたかな雰囲気に包まれました。
地域に愛され続けてきた新美南吉の生誕をお祝いし、私たちも僭越ながら献花をさせていただきました。
式典の締めくくりには、南吉の養家の裏に立つ、作品にも登場する山桃の大木にちなんで、山桃ジュースでの乾杯が行われました。
甘酸っぱく、爽やかな山桃ジュースは、夏の暑さにすっと馴染み、とても美味しくいただきました。
新美南吉記念館とその建築には、地域の自然や文化、そして人々の想いが丁寧に織り込まれています。
今回の生誕祭への参列を通して、私たちもあらためてこの地に根ざした文化や歴史の尊さを感じることができました。
半田市に拠点を置く企業として、これからも地域の魅力や取り組みに関心を持ち、発信していくことで、微力ながら地域とのつながりを深めていけたらと願っています。
記念館の中には、『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』など、作品にたびたび登場するキツネにちなんだかわいらしい意匠が随所に散りばめられています。
物悲しくもどこか懐かしい、童話の世界観をそのまま再現したような展示空間に、建築的な見どころも数多く詰まっています。
新美南吉の世界観に触れることができるだけでなく、建築の視点から見てもとても興味深いスポットです。
ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
おひとりで暮らす家、お子様が独立した後老後をのんびりご夫婦で過ごす家を建てたい方に、今人気の「小さな平屋」。最近よく「平屋を建てたいです。でも平屋って高いんですよね?」「予算内で建てられるでしょうか?」とご相談をいただきます。そこで、平屋の価格、平屋のメリット、今人気の小さな平屋を実例でご紹介します。子育て世帯のご家族様にも、建築費用が高騰する中で参考にしていただけたらと思います。
「平屋=建築予算が高くなる」は本当?
平屋と2階建ての比較として同じ延べ床面積の場合、平屋は基礎と屋根の面積が広くなるので、材料費や工事費が高くなります。また、広い土地が必要となるので土地代も高くなる傾向があります。しかし、2階建てを建てる際の階段の費用がかからない、階段約1坪分のスペースを活用できる、屋根や外壁のメンテナンスが必要になった場合、2階建てより比較的工事しやすく、足場を組まなくてもよい場合もありメンテナンスのランニングコストを抑えることができます。
平屋のメリット
快適な生活動線を計画しやすい
ワンフロアの中で計画するので、階段を上がったり下がったりがなく、荷物の持ち運びが楽で、ご高齢になった時や小さなお子様も段差のないバリアフリーな生を活を実現できます。
平屋は階段が無いことで、その分の空間を広く使うことができ、開放感のあるリビング・寝室や収納などに面積を活用することができます。
2階建ての、1階で洗濯して→濡れた洋服を持って2階のベランダで干すという動線も、平屋では短縮できるので、家事動線の効率化にもつながります。
2階の子供部屋はお子様が独立後別々で暮らすとスペースが余りがち。平屋で子供部屋を作った場合、将来的に階段を上下しなくても使える収納や趣味のお部屋にする方が多いようです。
また、将来リフォーム・増築にも対応しやすいという面もあります。ライフステージに合わせて、子供部屋を減らしたり、条件によっては2世帯住宅にリフォームしたりすることも可能です。
コミュニケーションがとりやすい
すべての部屋が同じフロアにあるため、家族の気配を感じながら生活することができ、自然なコミュニケーションが生まれます。
メンテナンスとランニングコスト
15年、20年と住んでいく間に、様々なメンテナンスが必要になってきます。
平屋は2階建てに比べ、屋根や外壁のメンテナンスが必要になった場合、比較的工事しやすく、足場を組まなくてもよい場合もありメンテナンスのランニングコストを抑えることができます。
また、平屋は建物の重心が低いため、地震の揺れによる影響を受けにくく、耐震性に優れています。
小さな平屋の実例
おひとりで暮らす、お子様が独立した後老後をのんびりご夫婦で過ごすことを想定したA様邸の紹介です。(延床面積 24.54坪)
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回遊動線って? 生活動線、家事動線と家事効率を考えた間取りとは
廊下や部屋の突き当りを行ったら引き返すのが一般的な動線ですが、突き当りがなく生活に便利なように部屋や廊下をぐるぐると回って移動できるようにすることを回遊動線といいます。
例えば… 買い物で食材をたくさん買ってきました。
一般的な動線・・・玄関で靴を脱ぎ→リビングを通り→キッチンに荷物を置き→寝室にあるクローゼットに上着をしまって→買ってきた食材を冷蔵庫に収納する→リビングでひと休み
となりますが、
A様邸の場合・・・玄関を通って土間収納にあるシューズクローゼットに靴を仕舞います→クロークで上着をかけて→キッチンで食材を冷蔵庫に収納する→リビングでひと休み
という、短い動線で楽に回遊して移動することができるような工夫がされています。
大きな土間収納の使い方
玄関を入ってすぐ、大きな土間収納があります。靴を収納するだけでなく、すぐ外に持ち出しやすいようキャンプ用品などの趣味の道具・自転車等も収納したりすることができます。壁の面積を有効に使った棚を設置することで、収納量をアップすることができます。
格子で土間収納とリビングを間仕切り、圧迫感・閉塞感なく生活スペースの切り替えをしています。
リビングでの過ごし方と間取りの工夫
リビングと畳スペースは繋がっているので空間の奥行きを感じながら、畳スペースが小上がりになっていることで、日常の過ごし方にバリエーションが生まれます。
リビングは約20畳。日常を過ごす、または友人やご家族が集まった時も、広々と快適に過ごせる広さです。
小上がりの畳スペースは4.5畳、ヌックのような少し籠って落ち着く時間を過ごす、椅子代わりに座る、来客の宿泊の際布団を敷くなど、畳の癒しの空間を楽しみながら様々な用途に使うことができます。
集約した水廻りと寝室の配置
寝室や水廻りの配置も、暮らしやすさに直結するのでとても大切です。音の問題などにも配慮しながら間取りを検討します。
まとめ
A様邸は、この他にも間取りに関して様々な工夫がある住まいです。
そのお客様の暮らし方、どんな暮らしがしていきたいかを丁寧にお伺いして、安心できるご予算の中でご要望を叶えるにはどのような計画をするか、それぞれのご家族様に寄り添って考えさせていただきます。
詳細はオワリヤまでお問合せください。
どうやってみればいい?物件資料
「物件資料、なんとなく眺めていませんか?」
物件資料には、これからの暮らしに関わる大切な情報がたくさん詰まっています。でも、はじめての家づくりでは、どこをどう見ればいいかわからない…という方がほとんど。
今回は、家づくり初心者さんに向けて、物件資料で特に確認すべき10のポイントをわかりやすくご紹介します!
物件資料の見方
購入用の物件資料には「土地のみ」と、「建物付き」と大きく分けて2種類あります。
しかし記載している内容は土地の内容に建物の情報が載っているかいないか、くらいの違いで大きくは変わりません。
今回は土地のみの見本物件をもとに解説させていただきます。
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所在地と周辺環境
→学校、スーパー、駅、病院など、生活しやすいかどうかをチェック!
あなたのライフスタイルにあった場所かどうかを調べてみましょう。
多くの物件資料では、所在地が市町村名から記載されており、県名は省略されていることが一般的です。
また中古住宅の場合、売出中でも現在の住人の方が住まわれているケースもあり、プライバシー保護のため番地が記載されていないことが多くあります。「実際の場所を見てみたい」「もっと詳しい住所を知りたい」という場合は、物件を取り扱っている店舗に直接問い合わせてみましょう。
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土地の面積と形状
→土地の面積や形状は、間取りの工夫や駐車スペースの確保に大きく関わってくるため、物件資料で必ず確認しておきたいポイントです。
「土地面積」は、駐車場や庭なども含めた全体の広さを指しますが、「敷地面積」は主に居住する建物部分の広さを示します。中古物件の場合は、この両方が記載されていることが多いので、違いを理解しておくと安心です。 -
現況
→現在の物件の状態を示す項目です。造成工事中、畑、空き地、空き家、居住中など、今どのような状態なのかを把握するために重要な情報です。
土地の資料に「古家あり」と記載されている場合は、建物の解体費用が別途必要になるケースがあるため、事前に見積もりや費用の確認をしておくと安心です。
ただし、古家=必ず解体しなければならない、というわけではありません。最近では、古民家をそのまま活かしてフルリノベーションし、解体費も建築費も抑えながら、自分たちらしい住まいを叶える方も増えています。
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建ぺい率
→建ぺい率とは、敷地面積に対して建物がどれくらいの面積を占められるかを示す割合のことです。
たとえば、この物件の建ぺい率は「60%」なので、土地が63.88坪であれば、その60%にあたる38.328坪まで建物を建てることが可能です。建ぺい率は地域によって異なり、建てられる建物の大きさや配置にも影響します。建築計画を立てる際の大切な目安となります。
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容積率
→ 建ぺい率と似ていますが、容積率は「建物全体のボリューム(規模)」を示す指標です。
容積率とは、敷地面積に対して建物の延べ床面積がどれくらいになるかを示す割合のことです。
例えば、建ぺい率が低くて1階部分を広く建てられない場合でも、3階建てや4階建てなど“高さ”を活かすことで延べ床面積を確保する方法があります。
しかし、あまりにも高く大きな建物が密集すると、安全性や住環境の悪化につながってしまう恐れがあります。そうした問題を防ぐために、容積率にも制限が設けられており、この数値も地域ごとに異なります。建築計画を立てるうえで重要なポイントです。
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地目
→地目とは、その土地がどのような目的で使われているのかを表す項目です。
全部で21種類あり、住宅用地として扱う物件資料では「宅地」「畑」「山林」「雑種地」などがよく使われます。
ただし、土地の現況と登記簿上の地目が一致していないこともあります。
田や畑などの農地を宅地として利用したい場合は、農地転用の許可または届出が必要になります。
その後、実際に宅地として利用が始まったタイミングで、「宅地」への地目変更登記を行う必要があります。こうした手続きや制限は地域や土地の種類によって異なるため、事前の確認がとても大切です。
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他の法令上の制限
→土地のルールブックで、知らない制限もしっかりチェック!
この物件資料見本では、「建築基準法第22条指定区域、建築物の高さ10m以下」と記載されています。
建築基準法第22条指定区域は、簡単に言うと、火災の広がりを防ぐために、屋根などに不燃材や準不燃材を使うよう定められた地域であるということです。高さも10m以下になる物件を建てましょう。 -
接道状況
→ 車も人も通りやすい?土地と道のチェックポイント
土地がどんな道路にどれだけ面しているか、車や人が通りやすいかを確認するのが「接道状況」です。
法律の「接道義務」では、家を建てる土地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。
土地を買うときは、この接道状況を必ずチェックして、安心して暮らせる土地を選びましょう。 -
販売価格
→ 土地は非課税のため消費税はかかりませんが、建物には消費税(10%)がかかります。
一般的には税込価格で表記されることが多いですが、消費税だけで数百万円になることもあるため、事前の確認が大切です。また、「坪単価」は1坪(約3.3㎡)あたりの価格を指します。
この土地物件の場合は、1,000万円 ÷ 63.88坪 = 坪単価 約156,500円です。 -
仲介手数料
→不動産会社に支払う報酬(取引の手数料)です。
この手数料の上限は「(物件価格×3%+6万円)×消費税」と宅建業法により定められております。(400万円以上の場合)
この物件価格は1,000万円なので、この場合の手数料は(1,000万円×3%+6万円)×消費税=396,000円となります。オワリヤなら、丁寧に分かりやすくご説明いたします
ここまで物件資料の見方についてご説明しましたが、物件ごとに内容はさまざまです。
ご不明な点がございましたら、経験豊富なオワリヤのスタッフが親身に丁寧にお答えしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
土地探しのご相談はこちらから
愛知県知多郡南知多町と言えば・・・
海の幸がおいしい・夏はビーチにパラソルがびっしり並ぶ、砂粒が細かく美しい海水浴場・タコ、フグが有名な日間賀島、篠島・観光できる施設がたくさんある町ですよね。
今回は、「心地よい空間」建築を広義に捉えて、南知多町内海にある「ガーデン」を紹介したいと思います。
時間の森(ときのもり)
海岸沿いに走る247号線から小路に入り、ずんずん山道を登っていきます。「本当にこの道で大丈夫??」という雰囲気ですが、ちょっと非日常の雰囲気で不安半分、冒険のような楽しみ半分。駐車場の案内が現れて、一安心しました。入口も、行く先がどうなっているのかワクワクを誘うような出で立ちです。
マイナスイオンを浴びながら先に進むと、自然の中のガーデンが迎えてくれます。
「ステキ!!」と「維持管理が大変そう!」の感想が同時に湧きました。
人と自然の豊かな空間とは
こちらで「コノポノ」というキッチンカーのお店をされているユウキさんにお話を伺いました。
約16年前、こちらの山を知人に紹介してもらい、海と空、山の自然、ロケーションの素晴らしさに惹かれ、パートナーさんとともに借りることに。そして、この素晴らしい空間を独り占めしてはもったいない!という考えから、「時間の森(ときのもり)」という公園として一般の方に無料開放して楽しんでもらえるよう、8年かけてジャングルのような状態から開拓をされました。(すごい!) この環境でコーヒーを飲んでもらえたら・・・と、一般開放した1年後からキッチンカーを始めたそうです。
ガーデンは、ユウキさんの花好きの趣味が高じて独学で作っていったとのこと。ターシャ・テューダーさんのような、作りこみすぎないナチュラルな雰囲気のお庭は、一般のご家庭でも参考にしていただけるところがたくさんあるのではないかと個人的に感じています。
自然農法にこだわって、自然に種がこぼれたものや、近所のミカン畑から遊びに来たミツバチに助けてもらいながら、次の年に芽が出て花が咲くのを楽しむ、毎年少しづつ少しづつ、自然のままを壊さない、自然の力でアップデートしていくのを見守っているような姿勢がとてもすてきだと思います。
5年ほど前には、こちらで結婚式を挙げた方もいらっしゃったそうです。
また、時々他の飲食のキッチンカーがコラボしてお店を出すこともあるそうです。
時間がゆっくり感じるベンチ
パートナーさんが作ったデッキや机ベンチも、「ここに座ってのんびりしたら気持ちいいね」という場所を選びながら、ご自分で設置していったそうです。自然の中に溶け込んで雰囲気にマッチしていて、どのベンチも「ちょっと座ってみようかな?」と思わせる造りになっています。
身体と心にいいもの
キッチンカー「coffee & juice stand Kono pono(コノポノ)」のメニューは、「身体にいいものを」とのことで、自然由来の物を使った飲み物、食べ物を提供しています。梅酵素(自家製)ジュースやカッサータをいただきましたが、とてもおいしかったです。
広い敷地で、モグラや雑草、落ち葉と共存しながら、心地よい空間を維持するのは、やはり大変とのことですが、それでも「自然の生命力に魅了されてしまっている」と、これからの展望をニコニコお話ししてくださるユウキさんは楽しそうで、とてもすてきな方でした。
空 海 豊かな緑
奥に進むと、海を臨めるベンチで飲食したり、のんびり過ごすこともできます。
南知多町にお立ち寄りの際は、追われる日常から一時ほっと過ごせる公園「時間の森」で、「コノポノ」のおいしい飲み物や食べ物を楽しんでみてはいかがでしょうか? 自然に触れてリフレッシュできますよ。
情報は下記よりご確認ください
【時間の森 南知多 Instagram】 @tokinomori_morin
【コノポノ Instagram】 @coffeestand_kono.pono
【時間の森 X】 @tokinomori22
愛知県知多市といえば・・・
工業・農業・木綿・海水浴のできる海 と、たくさんの観光・産業がありますが、今回は、「梅」で有名な佐布里地区にある『佐布里緑と花のふれあい公園』と、公園内に4月17日リニューアルオープンした『KonoMachi Cafe(コノマチ カフェ)』をご紹介します。
ここでクイズです!
佐布里緑と花のふれあい公園の周辺には何種の梅の木が植わっているでしょうか?
→ 答えは後ほど…
明治時代後期、一本の木から多くの実が収穫でき現金収入も多い佐布里梅が競って植えられ、やがて梅林になっていったそうです。
平成13年に佐布里緑と花のふれあい公園が開園され、佐布里池・公園周辺には愛知県内一を誇る約6,000本(令和2年4月現在)の梅林が広がり親しまれています。毎年2月中旬から3月中旬に、「佐布里池梅まつり」が開催されます。
佐布里緑と花のふれあい公園は、広々とした気持ちの良い広場の中に、お子様の遊び場、鑑賞温室、バーベキューハウス、地元の土産品を扱う売店、展示ホール、佐布里の歴史と文化を伝える情報展示室、梅を使った料理教室や園内の素材を使ったクラフト講座を受けられる体験工房など、梅の開花時期だけでなく、通年楽しくゆっくり過ごせる公園です。
知多市と知多メディアスネットワーク(株)のネーミングライツ契約締結に伴い、公園内にあるKonoMachi Cafeは、4月にリニューアルオープンしました。この度改装工事に携わらせていただきましたので、内装のコンセプトや想いについて記していきたいと思います。
① 和から和モダンへ 幅広い年齢層のお客様の憩いの場所を目指して
今までの重厚感あるしっかりした造りを残しつつ、新しいモーニング・ランチメニューの雰囲気にもマッチした、幅広い年齢層のお客様が集える空間をとのことで内装を計画させていただきました。
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② テーマは梅
特に目が行くのは、緑と花をイメージした配色かと思います。公園のテーマ・コンセプトを表現できるように、カウンターの上と、ソファの配色を工夫しました。
店内が広いので、存在感のある雰囲気の良い照明で、空間を引き締めています。
お会計後のセルフサービスの動線をスムーズにするためのカウンター配置も工夫しました。
③ 公園の景観との調和 居心地の良い空間づくり
今までは椅子とテーブル席のみでしたが、ソファ席でくつろげるようになりました。
また、せっかくきれいに整備された広い公園の景色を、ゆったり飲食しながら愛でられないのはもったいない!ということで、窓側に外の景色を臨めるカウンター席を設けました。
私がモーニングに伺った日はとてもお天気も良く、広場でたくさんの小学生くらいのお子様が輪投げやボールを使った外でできるゲームを楽しむイベントが行われていました。カウンター席から、お子さんたちが元気に遊ぶ姿を見ながら、おいしいコーヒーやパンをいただく時間は至福のひと時でした。
個室スペースもあります。車いすで来店したご高齢のお客様が、ゆったりとお茶を飲んでいらっしゃいました。
格子で仕切ることで、閉塞感なく少し籠った落ち着く空間になっています。
フードコート形式なので、食事の購入後は店内の席はもちろん、軒下のテラス席や、公園内の芝生の上・ベンチでも外の空気を吸いながらピクニック気分で過ごすこともできます。
その日の気分や過ごし方に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
先日伺った際、公園内ではBBQをお仲間や家族で楽しむ方も多くいらっしゃいました。
梅の花の時期はもちろん、梅以外の花もきれいに手入れされているのでのんびりお散歩したり、講座では日常の中ではなかなか出来ない体験をしたり、様々な楽しみ方があります。
KonoMachi Cafeは、おいしい飲み物とごはん、とても丁寧に接してくれるスタッフの方が印象的でした。
皆さんも、知多市に行った際は、公園やカフェに立ち寄ってみてくださいね。
(詳細情報、お問合せについては佐布里緑と花のふれあい公園HPをご覧ください)
クイズの答え 佐布里梅を始め、青軸や白加賀など25種の梅が植樹されています。
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「2030年にはZEH水準の省エネ住宅が新築の基準に」
皆さん、「ZEH水準」という言葉を聞いたことありますよね。なんとなく「省エネ住宅の基準」というイメージはありますが、具体的にはどういうこと?を今回はお話していきます。
地球温暖化は深刻な問題となっており、気温の上昇を抑えるには温室効果ガスの排出量削減が不可欠です。気温の上昇が続くと、異常気象による干ばつや洪水などの発生が懸念され、人間や動植物の存続の危機にもつながる可能性があります。政府は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、2030年には新築住宅の省エネ基準をZEH水準に引き上げる方針を掲げています。
2025年4月、すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化になりました。
住まいの熱を快適にコントロールできる、高断熱・高気密に作られたエネルギー消費量を抑える性能を備えた住宅は、ランニングコストを抑え、健康で快適に過ごせるメリットがあります。優遇制度も充実しています。
「省エネ住宅 『ZEH』『ZEH水準』の違い」
ZEH (ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、再生可能エネルギー(太陽光発電・風力発電機など)を活用して、一次エネルギー消費量(冷暖房・換気・急騰・照明などのエネルギー合計)の収支を概ねゼロ以下にする住宅です。
ZEH水準は、断熱材や窓、エアコンや給湯器などの高効率な設備システムを活用して省エネ性能を高めた基準です。太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入が必須ではないので、ZEHよりも初期費用を抑えながら光熱費削減が可能です。
『ZEH水準住宅について』
住宅性能表示基準における「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」を同時に満たしていることが条件です。
暖冷房、換気、給湯、照明など住宅で使うエネルギー消費量に関する基準があります。(一次エネルギー消費量基準)
高断熱高気密で、快適な住環境を実現します。
『ZEH水準のメリット』
1. 光熱費の負担が軽くなる
断熱性能の強化 高効率設備の導入 で、使用するエネルギーを大幅に減らすことができます。同時に、日々の光熱費が削減できるので、長期的にみるとランニングコストが削減できます。
2. 優遇制度
住宅ローン減税やフラット35借入金利の引き下げなどの優遇を受けることができます。
・住宅ローン減税とは、ローンを借りて住宅を取得すると、年末のローン残高の0.7%相当額が所得税・住民税から一定期間控除される制度です。
年間の合計所得2,000万円以下の場合に利用できます。対象物件は床面積や築年数で一部制限があります。ローン残高の限度額は住居の省エネ性能や入居年などによって異なります。
・【フラット35】とは、「全期間固定金利」で返済することができる住宅ローンです。省エネルギー性能の優れた住宅を取得する場合、一定期間金利が引き下げられるフラット35Sが利用できます。
『補助金との関係』
例:戸建住宅(注文・建売)において、ZEH※の交付要件を満たす住宅を新築する者に対する定額補助:40万円/戸
要件によって補助金交付があります。
※「ZEH」は、快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化(断熱等性能等級5に相当。)と高効率設備によりで きる限りの省エネルギー(一次エネルギー消費量等級6に相当。)に努め、太陽光発電等によりエネルギーを創るこ とで、1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)で概ねゼロ以下となる住宅。
『GX志向型住宅と補助金について』
GX志向型住宅とは、ZEH基準の水準を大きく上回る省エネ性能を有する脱炭素志向型の住宅です。・断熱等性能等級 ・再生エネルギーを除く一次エネルギー消費量削減率 ・再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量削減率 ・高度エネルギーマネジメントの導入 の要件を満たした住宅※が、補助金の対象となります。※補助対象住宅の要件により補助額も様々です。例:GX志向型住宅 1戸あたりの補助額160万円 長期優良住宅 1戸あたりの補助額80万円
「性能の考え方」
「性能」は、備えれば備えるほど安心感があるかもしれませんが、過剰に備えすぎて「予算に合わない」「暮らしに合わない」とならないように計画したいですよね。立地や間取りと合わせて、省エネ性能もあなたにあった住宅を見つけてください。詳しくはオワリヤまでご相談ください。