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注文住宅の完成までの期間はどのくらい?スムーズに進めるコツを解説

注文住宅を建てようと考えた時、多くの方が気になるのが完成までの期間です。基本的な期間は8ヶ月から15ヶ月ほどかかりますが、工程や条件によって変わることがあります。この記事では、注文住宅の完成までの期間とスムーズに家づくりを進めるためのポイントについて解説します。

 

注文住宅の完成までにかかる期間

注文住宅は土地探しから完成まで長い時間を要しますが、それぞれの工程にかかる期間を把握しておけば、計画を立てやすくなります。ここでは、一般的な工期の目安と流れについて詳しく説明します。

 

全体の工期の目安

注文住宅の完成までにかかる期間は、一般的に8ヶ月から15ヶ月程度です。これは土地をすでに持っているかどうかで、大きく変わってきます。土地探しからスタートする場合は、さらに3ヶ月から半年ほどの期間が必要です。

 

また、プランの内容や建築工法・地域の気候なども工期に影響を与える要素となります。土地を探すところから始めると、1年から1年半ほどの期間を見込んでおくと安心です。たとえ急ぎたい場合でも、各工程に十分な時間をかけることで、家づくりの失敗を防ぐことができます。

 

各工程の所要期間と流れ

注文住宅の工程は、大きく分けて情報収集・プランニング・契約・建築工事の4つに分かれます。情報収集と予算の検討には1ヶ月から3ヶ月、プランニングと打ち合わせには2ヶ月から3ヶ月、契約から着工までに1ヶ月、そして建築工事には3ヶ月から6ヶ月程度の期間が必要です。工事期間中も、基礎工事・建て方工事・内装工事などの工程があるので、家づくりは余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

 

注文住宅の工期に影響を与える要因

注文住宅の工期は、さまざまな要因によって変動します。ここでは工期に影響を与える主な要因について説明していきます。

 

建築工法による違い

注文住宅の工期は、選択する建築工法によって大きく異なります。木造や鉄骨造の場合は最短で2ヶ月以上、RC造(鉄筋コンクリート造)の場合は最短で4ヶ月以上が必要です。木造住宅は比較的工期が短いものの、材料の乾燥や施工のタイミングなどで期間が変動することがあります。

 

鉄骨造は現場での建築期間は比較的短いものの、工場での製作期間が必要です。RC造は構造的に強固である一方、コンクリートの養生期間が必要なため、工期が長くなります。建築工法の特徴を理解し、自分の希望する家に合った工法を選ぶことが大切です。

 

土地の状況による違い

建築予定地の土地形状が複雑な場合や地盤が弱い場合、追加の工事が必要になるケースも考えられます。地盤調査の結果、地盤改良が必要になれば、その分だけ工期が延びるのです。敷地が狭い場合や周辺に建物が密集している場合も、工事車両の出入りや資材の搬入に制限がかかるため、作業効率が下がって工期が延びる原因となります。

 

季節や天候による影響

注文住宅の工事は、季節や天候の影響を大きく受けます。雨の多い梅雨時期や寒さの厳しい冬場は、工事の進行に影響が出やすい時期です。特に基礎工事やコンクリート工事は、気温や天候の影響を受けやすく、作業が中断されることもあります。

 

また、外壁工事や塗装工事なども天候に左右される作業です。年末年始やお盆期間は工事が休みになることが多く、これらの時期をまたぐ場合は、その分だけ工期が延びることを想定しておく必要があります。このため、着工時期の検討も重要な要素であるといえるでしょう。

 

注文住宅をスムーズに進めるためのポイント

家づくりを順調に進めるには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは具体的な進め方について説明していきます。

 

土地探しを効率的に進める方法

土地探しを効率的に進めるには、明確な条件設定が大切です。希望するエリアや予算・土地の広さなどの条件に優先順位をつけましょう。理想の条件をすべて満たす土地を見つけるのは難しいため、譲れない条件と柔軟に対応できる条件を整理しておくと、土地選びがスムーズです。

 

また、土地探しの期間は3ヶ月から6ヶ月程度を目安に設定します。土地探しに時間をかけすぎると、その分だけ建築までの期間が延びてしまいます。不動産業者に相談する際も、具体的な条件を伝えることが大切です。土地の形状や向き・周辺環境なども家づくりに大きく影響する要素となります。

 

プランニングと打ち合わせのコツ

プランニングをスムーズに進めるには、家族の意見をしっかりとまとめておくことが重要です。間取りや設備・デザインなどの希望は、できるだけ具体的にしておきます。家族それぞれの意見をまとめ、優先順位をつけておくと打ち合わせがスムーズに進みます。

 

打ち合わせの際は、疑問点をその場で確認しましょう。設備やインテリアの決定には時間がかかるため、カタログなどで事前に情報収集をしておくのがおすすめです。希望するプランが予算オーバーにならないよう、常にバランスを考えながら進めていきましょう。

 

住宅ローンの準備と手続き

住宅ローンの準備は、家づくりと並行して進める重要な要素です。まずは、住宅ローンの仮審査を受けることから始めます。仮審査で借入れ可能額が分かれば、具体的な予算計画が立てやすくなるのです。本審査は、工事請負契約を結んでから申し込みます。本審査には約1週間かかりますが、状況によっては1ヶ月程度必要な場合もあるため、余裕を持って審査するのがおすすめです。

 

土地を購入する場合は、つなぎ融資が必要になることもあります。住宅ローンの手続きは、スケジュールに大きく影響するため、金融機関との連絡を密にとり、遅れが出ないよう注意しましょう。

 

注文住宅の工期に関するよくある疑問

注文住宅の工期について、多くの方が気になる疑問にお答えします。

 

いつから準備を始めればいい?

注文住宅の準備は、住み始めたい時期の1年半から2年前から始めることをおすすめします。これは、土地探しから設計・建築工事まで、それぞれの工程に必要な時間を考慮した期間です。特に土地探しは時間がかかる工程のため、早めに始める必要があります。

 

また、住宅展示場の見学や資料請求などの情報収集も、時間をかけて行うことが大切です。住宅ローンの準備も同時に進める必要があるため、余裕を持って準備を始めましょう。早めに準備を始めることで、じっくりと検討する時間が確保でき、後悔の少ない家づくりが実現します。

 

工期を短縮することは可能?

注文住宅の工期を大幅に短縮することは難しいですが、いくつかの工夫で期間を少しでも短くすることは可能です。たとえば、建築工法の選択やプランニングの段階での素早い意思決定などが挙げられます。ただし、無理な工期短縮は品質に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

 

季節や天候による影響を考慮し、着工時期を工夫することで、工事がスムーズに進む場合もあります。短縮できる部分と、しっかりと時間をかけるべき部分を見極めることが大切です。建築工事自体の期間短縮には限界があるため、事前の準備をしっかりと行いましょう。

 

気をつけるべきトラブルは?

注文住宅の工期に影響を与えるトラブルとして、天候不順による工事の遅れや資材の調達の遅延などがあります。また、設計変更や追加工事が発生すると、工期が延びる原因となります。住宅ローンの審査が予定より遅れることもあるため、余裕を持った計画が必要です。

 

近隣との関係も重要で、工事に関する苦情があると作業時間が制限される場合もあります。こうしたトラブルを防ぐには、事前準備と関係者との密なコミュニケーションが欠かせません。予期せぬ事態に備えて、ある程度の余裕期間を設けておくことも大切です。

 

まとめ

注文住宅の完成までには、一般的に8ヶ月から15ヶ月の期間が必要です。土地探しからスタートする場合は、さらに3ヶ月から半年ほどの期間を見込む必要があります。建築工法や土地の状況・季節の影響なども工期に関係してくるため、余裕を持った計画が大切です。また、プランニングや住宅ローンの準備など、事前にしっかりと準備することで、スムーズな家づくりが実現できます。

 

株式会社デザインセンターオワリヤは1926年の創業以来、多くの方々の住まいづくりに携わってきました。店舗建築で培った確かな技術と設計力で、お客様の理想の住まいづくりをお手伝いいたします。注文住宅の計画から完成まで、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。