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土地選びのカギは”ハザードマップ”~半田市で土地探しのお手伝い
ここ数年、日本各地で大雨や地震などによる自然災害が増えています。
災害はいつどこで起こるかわからないからこそ、家づくりを考えるときには 「安心して暮らせる土地かどうか」 を見極めることがとても大切です。
家は一度建てたら長く暮らしていく大切な場所。
家づくりや土地探しをするときに、デザインや価格、立地条件ばかりに目が行きがちですが、実は見落としてはいけないのが 「ハザードマップ」 です。
安全に長く暮らせる住まいを実現するためには、地域ごとのリスクを知り、事前に備えておくことがとても大切です。
ハザードマップとは
ハザードマップとは、災害が起きたときに 被害が想定される範囲や程度を地図上に示したもの です。大雨による洪水や土砂災害、地震による液状化、津波や高潮など、災害の種類ごとに作成されています。
これらの地図は、国や自治体が調査したデータをもとに作られていて、住民の「防災・減災」に役立つよう公開されています。たとえば市区町村のホームページや役所の窓口、または国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」から誰でも確認できます。
土地探しの段階でチェックすることで、
「このエリアは洪水のリスクはどうか?」
「土砂災害の警戒区域に入っていないか?」
といった情報を事前に知ることができます。
2011年の「東日本大震災」や、2020年の「令和2年7月豪雨」など、私たちの記憶に残る大規模な自然災害が、ここ数年も繰り返し発生しています。
被害が特に集中した地域の多くは、実はハザードマップ上でリスクが示されていたエリアであることが分かっています。そのため、災害リスクを事前に確認できる 「ツール」としてのハザードマップ の重要性は、ますます高まっているのです。
加えて、2020年の宅地建物取引業法(宅建業法)の改正により、不動産取引の際には宅地建物取引業者がハザードマップを提示し、水害リスクを説明することが義務付けられました。
こうした背景から、土地や住宅を購入する際には、災害リスクを理解したうえで、安心して暮らせる場所を選ぶことが、今や 大切な判断基準 として求められています。
土地探しでハザードマップを活用するポイント
では、具体的に土地探しのときにハザードマップをどう活用すればよいのでしょうか。チェックしておきたいポイントは以下の通りです。
1. 洪水・浸水のリスクを確認する
河川や用水路の近くに土地を選ぶ場合、過去にどの程度の浸水被害があったか、また今後の想定浸水区域はどこかを確認しましょう。想定される浸水の深さや範囲を知ることで、建物の高さや基礎構造などの安全対策を検討することができます。
2. 土砂災害の危険性をチェックする
山や斜面が近い土地では、土砂災害警戒区域に入っていないかを確認しましょう。土砂崩れや地すべりのリスクがある場合は、建築計画の制限がかかることもあります。災害の可能性を知ることで、より安全な場所を選ぶことができます。
3. 地盤や液状化のリスクも忘れずに
地震に伴う液状化の可能性も、ハザードマップや地盤情報で確認できます。液状化リスクが高い地域では、基礎工事の補強や地盤改良が必要になることがあります。購入前に専門家の意見を聞くことも安心です。
4. 津波・高潮のリスク
沿岸部の土地を選ぶ場合、津波や高潮の影響があるかどうかも確認しておきましょう。避難経路や避難場所の確認も、安心して暮らすためには欠かせません。
ハザードマップは“安全のための地図”
ハザードマップは、単に危険を知るためだけのものではありません。災害に備えて、どのような安全対策が必要かを考えるためのツールです。土地選びだけでなく、家づくりや日常生活においても活用できます。
たとえば、家の高さや配置、避難経路の確保など、具体的な対策を計画することができます。災害に備えることは、不安を減らすだけでなく、家族が安心して暮らせる住まいづくりにつながるのです。
ハザードマップの調べ方と活用法
「ハザードマップの重要性はわかったけれど、どうやって確認したらいいの?」という方も多いと思います。
実は、ハザードマップはとても身近な場所で手に入れることができます。
1. 自治体のホームページで調べる
市区町村の公式サイトには、洪水・土砂災害・地震などのハザードマップが公開されています。地名や住所を入力すると、災害リスクが色分けされた地図を確認できます。
2. 国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」
全国の情報をまとめて調べたいときには、国交省が提供している「ハザードマップポータルサイト」が便利です。
地図上で場所を指定すると、その地域の洪水・土砂災害・津波など、複数のリスクを一度に確認できます。
国土交通省ハザードマップポータルサイト⇩
災害に強い家づくりのポイント
ハザードマップで地域のリスクを把握したら、その情報を踏まえて 「災害に強い住まいづくり」 を考えることも欠かせません。ここでは、特に気を付けたい地震と水害について整理してみましょう。
地震対策のポイント
地震対策の第一歩は、できるだけ地震に強い土地を選ぶことです。ハザードマップに加えて、地形や土地の履歴からもリスクを判断できます。
たとえば、周囲より低い場所や、干拓地・埋め立て地といった土地は、水がたまりやすく地盤が軟弱になりやすい特徴があります。購入を検討するときには、自治体の公開資料や周辺の地盤データを確認して、液状化の可能性や地盤の強さを把握しておくと安心です。
建物については、免震・制震・耐震構造を持つ家を建てたりするのも対策の1つです。
免震・制震・耐震といった構造があります。
免震構造:地盤の揺れを建物に直接伝えにくくする
制震構造:揺れを吸収して建物のダメージを減らす
耐震構造:建物の強度を高めて揺れに耐える
それぞれコストや特徴に違いがあるため、暮らし方や予算に合わせて適切な構造を選ぶことが重要です。
水害対策のポイント
洪水や浸水といった水害から身を守るために、まず欠かせないのは 避難経路と避難場所を事前に確認しておくこと です。家族全員がすぐに行動できるよう、日頃からシミュレーションしておくと安心です。
そのうえで、住まい自体を水害に強くする工夫としては、
・建物を高く設計する「かさ上げ」や「高床」
・一定の高さまで水を防ぐ「防水性のある外壁」や「防水塀」
といった方法があります。
床上浸水を防げれば、建物の構造だけでなく 家財や生活基盤を守ること につながります。そのため、水害リスクがある地域では、これらの対策を優先的に検討することが大切です。
まとめ
お家は、家族が毎日を過ごす大切な場所だからこそ、安心して暮らせることが一番大切ですよね。
そのためには、デザインや立地だけでなく、ハザードマップを見て地域の安全性を知ること、そして災害に備えた住まいづくりを考えることがとても大切になってきます。
地震や水害、土砂災害など…心配なことは尽きませんが、事前にできる対策をひとつひとつ取り入れることで、毎日の暮らしはぐんと安心に近づきます。
土地選びや家づくりは大きな決断だからこそ、迷うことや不安に思うことも多いと思います。
もし「どう選んだらいいんだろう?」と迷われたときは、どうぞお気軽にご相談くださいね。